まちのぞむログ

ふるさとと家について


転勤族の娘だったので私にはふるさとがありません。

生まれてからいままでで引越はたぶん8回、やっかいなことに国境も飛び越えているので、日本人であるという自覚はあっても、日本のどこの土地の人間という自覚がないのです。

両親も関東に出てきて2代目の人間で、田舎への帰省とかもなし。

結婚してみて、自分で家を探して、ととのえて、まともに暮らすようになって、

私はもしかしてふるさとが欲しいのかなあと感じるようになりました。

 

夫は小さなころに一度きり、市内の引越をしたのみ。

それから結婚するまでずーっと実家暮らしだったので暮らし方からもう全然違います。

義父と義母は地方の島生まれで、土地に根付いた家業の人で、関東に出てきて職業が変わった今も、親族がつくったお米やお野菜など田舎から送って貰っていらっしゃるよう。

夫も数回しか島へ行ったことがなくても、実家とは別に、そこを自分の田舎だと感じているようでした。

 

実家に帰れば昔から知った街並みがあって、自分の部屋もまだあって、荷物もたくさん置いてあって。

田舎も実家も、今までもこれからも自分と血のつながった誰かが暮らす場所なんだという確信が垣間見えて、私の結婚した人はふるさとのある人なんだ、と衝撃を受けたのを覚えています。

私もどこか、ここが戻って来る場所だと感じてみたいなあ。そんなことができるのかしら。

今後の人生設計上、きっと賃貸で困ることはないけれど、家づくりにはやっぱりあこがれがあります…考えてみてもいいのかなあ。

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